足場工事の種類を徹底解説|くさび式・枠組み・単管の違いと特徴

「足場工事にはどんな種類があるの?」「くさび式と枠組みは何が違うの?」──足場職人を目指す方や、業界知識を身につけたい方からよく寄せられる疑問です。足場工事は建設現場のすべての作業を支える重要な工程であり、工法の種類によって特徴・適した現場・必要なスキルが大きく異なります。本記事では、足場工事の主要6工法をわかりやすく解説します。将来的に資格取得を目指す方にとっても、工法の基礎知識は必須の情報です。
目次
【執筆者プロフィール】株式会社大橋工業
愛知県名古屋市緑区を拠点に、足場工事(搬入出・設置・施工・解体)を専門とする建設会社。創業20年の歴史を持ち、愛知県内99%の現場実績を誇ります。くさび式・枠組み・単管・吊り足場など全6工法に対応し、マンション新築・大規模修繕・商業施設・工場・物流倉庫など多様な現場を手がけています。足場の組み立て等作業主任者・とび技能士など資格保有者が多数在籍し、安全第一の施工体制を堅持しています。
足場工事の種類一覧|主要6工法をまとめて解説
足場工事には複数の工法があり、建物の種類・規模・高さ・周辺環境によって最適な工法が選ばれます。株式会社大橋工業が対応している主要6工法の概要を以下の表にまとめました。
くさび式足場(ビケ足場)の特徴と使われる現場

くさび式足場の特徴
くさび式足場は、鋼管の支柱に溶接されたコマ(ロゼット)に、くさびと呼ばれる金具を打ち込んで部材を固定していく工法です。「ビケ足場」という名称でも広く知られています。工具を使わずにくさびを打ち込むだけで部材が固定できるため、組立・解体のスピードが速く、作業効率が高いのが最大の特徴です。部材の汎用性も高く、建物の形状に合わせて柔軟に組み立てられることから、現在の建設現場で最も多く採用されている工法のひとつです。
主に使われる現場
住宅・アパート・店舗・中低層マンションなど、幅広い建物に対応できます。工期短縮・コスト効率を重視する現場で特に多く採用されており、職人が最初に習得する工法のひとつとして業界内でも標準的な位置づけにあります。
・組立・解体が速く、工期短縮に有利。
・住宅からマンションまで幅広い建物に対応できる汎用性の高さが強み。
・業界で最も普及しており、未経験からでも習得しやすい工法。
枠組み足場の特徴と使われる現場

枠組み足場の特徴
枠組み足場は、門型に成形された鉄製の「建枠」を縦方向に積み上げ、筋交いや布板を組み合わせて構築する工法です。部材が規格化されているため、強度と安定性が高く、大型資材や多人数での作業にも耐えられる荷重性能を持ちます。作業床(踏板)が広く確保しやすい点も特徴のひとつで、作業員が動きやすい環境を提供できます。ただし、くさび式に比べて組立・解体に時間がかかり、扱える熟練職人が近年減少傾向にあるため、対応業者が限られるのも実情です。株式会社大橋工業では、令和の時代には珍しい枠組み足場を得意とする職人が多数在籍しています。
主に使われる現場
高層マンション・大規模商業施設・工場など、高さや荷重が大きくなる現場で多く採用されます。高い剛性が求められる大規模建築物の外部足場として最も信頼性の高い工法のひとつです。
・高剛性・重荷重対応で大規模・高層建築に最適。
・広い作業床で作業員が動きやすい環境を確保できる。
・熟練職人が必要な工法で、対応できる業者が限られる。
単管足場の特徴と使われる現場

単管足場の特徴
単管足場は、鉄パイプ(単管)をクランプと呼ばれる金具で固定しながら組み立てていく工法です。規格化された部材を使うくさび式・枠組み足場とは異なり、パイプの長さや角度・組み合わせを現場に合わせて自由に調整できる点が最大の特徴です。設置スペースが狭い場所・複雑な形状の建物・部分的な補修工事など、他の工法では対応が難しい場面でも柔軟に設置できます。ただし、組立に時間がかかり、クランプの締め忘れなど安全管理への注意が特に必要な工法です。
主に使われる現場
狭小地・複雑な形状の建物・外壁の部分補修・増改築工事などで多く採用されます。大規模な新築工事というよりも、既存建物への対応やサブ工法として組み合わせて使用されるケースも多くあります。
・自由度が高く、狭所・複雑形状の現場に対応できる柔軟性が強み。
・他工法との組み合わせで使われることも多い。
・クランプの適切な管理など、安全確認がとくに重要な工法。
その他の工法|吊り足場・先行足場・移動式足場
くさび式・枠組み・単管の3工法に加え、特定の現場条件に対応するための工法も存在します。それぞれの特徴を確認しておきましょう。
吊り足場
特徴:地面に足場を設置できない場所で、上部の構造物から足場を吊り下げて設置する工法です。
適した現場:橋梁工事・高所の天井作業・河川上空での作業など、地上から足場を立ち上げられない現場。
注意点:高い専門技術が必要で、吊り元の強度確認・荷重計算が安全確保の鍵を握ります。
先行足場
特徴:足場の組立段階から手すりを先に設置(先行設置)することで、組立中の墜落・転落リスクを最小化する工法です。
適した現場:安全基準を重視するすべての現場。法令改正以降、先行手すりの設置が推奨される場面が増えています。
注意点:通常の工法より部材点数が増えるため、組立の段取りと知識が重要です。
移動式足場(ローリングタワー)
特徴:キャスター(車輪)付きの足場で、作業中でも水平移動できる工法です。組立・解体もスピーディーに行えます。
適した現場:室内・平地での天井作業・内装工事・設備工事など、頻繁に移動しながら作業する現場。
注意点:使用時はキャスターのストッパーを必ず固定し、作業員が乗ったまま移動しないことが安全の基本です。
工法の選び方|現場に合った足場を選ぶポイント

足場工法の選定は「建物の高さ・規模・形状・工期・安全基準」の5点を軸に行います。建物の高さが大きく荷重が集中する高層建築には枠組み足場、工期短縮を優先するなら汎用性の高いくさび式足場、狭小地や複雑な形状には単管足場、というのが基本的な判断基準です。ただし実際の現場では単一工法で完結するケースよりも、複数の工法を組み合わせて対応するケースが多くあります。発注者の立場から工法選定の基準を詳しく知りたい方は、名古屋で足場業者を選ぶポイントの記事もあわせてご参考ください。
また、足場工事には本体の設置以外にも付帯工事があります。養生シート・メッシュシート・先行手すり・朝顔(落下防止棚)・防音シート・照明設備など、安全と近隣への配慮を支える補助工事も現場全体の品質に直結します。工法の選定と同時に付帯工事への対応力も確認することが重要です。
まとめ
足場工事の主要6工法(くさび式・枠組み・単管・吊り足場・先行足場・移動式足場)はそれぞれに特徴と適した現場があり、建物の高さ・規模・形状・工期などを総合的に判断して選定されます。株式会社大橋工業ではこれら全6工法に対応しており、現場の条件に応じた最適な足場をご提案・施工しています。付帯工事も含めた足場工事のご依頼・ご相談はぜひお気軽にお問い合わせください。
株式会社大橋工業
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